全日空機胴体着陸事故のパイロット・今里機長がすごい!

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2007年に発生した全日空機胴体着陸事故

11月29日にTBSで放送された「戦後 重大事件の新事実2017」。

その中で、2017年の3月13日に高知空港で発生した

全日空機の胴体着陸事故について放送されました。

私はこの事故について記憶がなかったのですが、

当時は事故の瞬間がテレビで生中継され、日本中の話題を集めた事故だったようですね。

事故の概要はこうです。

1603便は当日12往復24便の運航が予定されていたうち、大阪から高知に向かう便の第2便であり、便名はANA便と同じだが、実際の運航は子会社のエアーセントラル(現在は合併してANAウイングス)が行っていた。機体はターボプロップ機であるボンバルディアDHC8-Q400機体記号:JA849A、2005年製造)であった。同機は2003年に就航したものであり、比較的新しい機体であった。

午前8時49分、1603便は高知空港への着陸態勢に移ろうとした。しかし、「ノーズギア(前輪)が出ない」との報告があった。通常の油圧による操作のほか、手動操作でも前輪が出せるように設計されている機体だったため、1603便は前輪を手動で出そうとしたがこれにも失敗し、また着地の際の衝撃で前輪を降ろそうとタッチ・アンド・ゴーを繰り返したが成功しなかった。

このため機長は最後の手段として胴体着陸を決断した。事故機は小型機のため、非常時に燃料を投棄する設備が装着されておらず、2時間あまり空港上空を旋回し燃料を消費した上で、高知空港への緊急着陸態勢に入った。この時、高知空港の滑走路は閉鎖され、滑走路横には消防車等の緊急車両が待機した。空港脇にはトラブル発生の報により報道陣や警察関係者が集まっていた。また、この緊急着陸の様子は多くのテレビ局が生中継して全国放送された。

1603便は午前10時54分に胴体着陸を決行、メインギア(後輪)のみを滑走路に接地させて機首を水平やや上方に保った状態で15秒ほど滑走した後、緩やかに機首を下ろして滑走路と接触させながら減速し、機首接地の15秒後には無事停止して緊急着陸に成功した。機首下部が接地する際に火花を生じたものの、火災などは発生せず、着陸の際の衝撃も少なかったため、乗員乗客60名にけが人はなかった。両方のメインギアが使え左右バランスへの影響があまり生じない状況だったことと、プロペラブレードの地面への接触による破損が発生しなかったこと[2]、により機体へのダメージは最小限に抑えられた。機体には前脚格納扉から約5メートルの黒い擦過跡が残り、機底にある管制塔交信用の通信アンテナは先端が破損していたが、胴体部の損傷はそれのみであった。

出典:Wikipedia

この日、1603便の乗客はビジネスマンなど56人、

スタッフは機長と副操縦士、フライトアテンダント2人の4人だったそうです。

当時、ボンバルディア社の航空機は他の国でもトラブルを起こしており

問題視されていた機体でした。

特別番組では乗客2人と当時の映像、そして再現VTRを交えて

事故当時の状況を事細かに描いていました。

命を救った機長の判断と技術力

原因不明のトラブルの中、際立っていたのは機長の冷静な判断と技術の高さです。

機長の名前は今里仁(いまざと ひとし)氏(当時36歳)。

ANAの社員ではなく、エアーセントラル(現・ANAウイングス)という

ANA子会社のパイロットだったそうです。

今里機長は、機体トラブルで前輪が出ないことや

タッチ・アンド・ゴーの実施などその時の状況を逐一乗客に説明します。

落ち着いたトーンで状況を説明してくれる機長の言葉に、乗客は救われたと話していました。

あらゆる可能性を試しましたが、結局前輪が出ることはなく

今里機長は最後の手段として高知空港の滑走路に胴体着陸することを決めます。

機体に燃料が残っていると胴体着陸の際火災につながる恐れがあるので

今里機長は高知空港の上空を旋回し続け、燃料を減らすなど冷静さを失いません。

そして、いよいよ胴体着陸。

その前に今里機長は

「これから10分の燃料しかありません。胴体着陸を試みます。

もう一度申し上げますが私は(こうした状況に備えて)多くの訓練をしてきました。

安心してください」とアナウンスします。

しかし、よく考えて胴体着陸の訓練など頻繁にできるはずがありません。

実際、機体を使った胴体着陸の訓練は1度もしたことがなかったそうです。

これは、乗客を安心させるためのウソだったのですね。

自分もパニックに陥ってもおかしくないところを

最後まで乗客のことを考えて落ち着かせる姿勢がさすがです!

そして、胴体着陸は見事成功。

その瞬間はテレビでも生中継されました。

ギリギリまで後輪のみで滑走路を走行したあと、ゆっくり機体前方が地面につきます。

多少機体から火花が散ったものの、火災や爆発を起こすことなく無事に機体が止まりました。

後輪のみでできるだけ長い時間を走行できたことが功を奏したのでしょう。

素晴らしいテクニック!

乗客56人、乗員4人、合わせて60人にけがはなく無事に胴体着陸を成功させました。

実際、今里機長は乗客のほか、多くのマスコミや航空関係者から賞賛されたということです。

しかし、今里機長は事故後一切取材を受けませんでした。

ANAも個人情報保護のためとして当初は名前も一切公表していなかったそうです。

今里機長は「乗客を安全に目的地へ届ける」という

機長として当然のことをしたまでという考えから

メディアに登場することはありませんでした。

顔写真を探したのですが、見つけられませんでした。

まさにパイロットの鏡!

かっこよすぎます!!

現在は46歳になっている今里機長。

まだパイロットを続けているかどうかはわかりませんが

これだけの偉業を成し遂げたのですから一生パイロットとして

職務を全うして欲しいですね。

そしてANAは今里機長を表彰したんでしょうか?

社長賞ものですよね。ボーナスを弾んでもいいくらいです!

また、乗り合わせていたフライトアテンダントも乗客を安全な座席に移動させたり

着陸の際は「頭を下げてー!」「お腹に力を入れてー!」「歯を食いしばってー!」などと

客に呼びかけて安全管理を徹底したのだとか。

ただ綺麗なだけじゃなくて、もしもの時に客を守るという保安意識の表れですね。

無事着陸が成功した際、気丈に振る舞っていたフライトアテンダントが

泣き崩れていたそうです。

乗客のため無理をしていたんでしょう。

一歩間違えれば大事故につながりかねない事故。

多くの命を救った機長、そして乗員の冷静な判断と高い技術力に賞賛を贈りたいと思います!

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